こころざしと政策

 私が島村宜伸先生の秘書時代、障害のあるお子さんのお母さまより、娘を認可保育園に入れて他の子供たちと同じ環境の中で過ごさせてあげたいが、現実は難しく何とかならないものかとお話をいただきました。行政と話し合いを持ちましたが、力が及ばず願いは叶いませんでした。ご家族が引っ越しを決断された際、行政に対して心から残念な気持ちと今後行政が目指さなくてはならない手厳しくも有難いお言葉をいただきました。私はこのお母さまからの切実な言葉を決して忘れてはいけないと心に決め、日々研鑽を積んでまいりました。
 島村先生の秘書として、地元江戸川区の方々、各種団体の方々のご意見を伺い、問題解決に奔走する10年間を過ごした後は、医療法人の職員として、江戸川区で活動を続けコミュニティ活動に携わってまいりました。認可保育園、子供のショートステイ、特別養護老人ホーム建設にも携わりましたが、これは私にとって重大な出来事となりました。子供たちを取り巻く問題の数々を眼前にし、3 姉妹の父でもあり地域の子供会に関わってきた私は、手をこまねいている訳にはいかない、という思いにかられています。
 子供たちは将来を担っています。子供たちの未来を守るために誠心誠意、全力の限り働く信念にて、この度再度チャレンジする決意をいたしました。

実現を目指す4つの目標


 1 子育て世代に強い江戸川区にします


2000年に7,020人であった江戸川区の出生者数は、2021年に4,683人になるなど、急激な少子化が進んでいます。子供を産み育てやすい環境整備の構築が急務です。
医療的ケア児も含む認可保育園の整備を行います。(令和6年4月医療的ケア児と健常児を預かる共生型保育園(仮称)タムスわんぱく保育園一之江開設)。
江戸川区では公立小中学校に通う子供が3人以上いる場合、第三子以降の給食費を無償化、低所得世帯の給食費を実質無償化しています。また、令和5年度(2023年度)の予算で給食費の保護者負担軽減予算が計上されていますが、早期に学校給食費を全額公費負担にします。
子供たちの変化を早期に発見するため公立の小学校・中学校にスクールカウンセラーを常駐いたします。


 2 柴又街道(補助143)延長(都県境)の早期実現


令和5年1月31日、東京都側延長360mの区間の事業認可が下りました。千葉県側は令和4年度中に事業着手を予定。令和13年度完成に向け遅滞なく進むよう努力します。


 3 年齢や障害の有無に関わらず、安心して生活し活躍できる街づくり「なごみの家を中心とした地域連携」


コロナ禍で子どもの隠れ貧困、ヤングケアラーに悩む子供たち家族が増えています。江戸川区では「ヤングケラー支援体制強化事業」を本格化しますが、子供たちの学びの場、将来への希望を無くさないためにも地域の拠点である「なごみの家」を含めた行政との連携を図ります。

 4 命と暮らしを守る「災害に強い街づくり」「医療・介護の充実」「がん検診の普及」


首都直下型地震、台風、ゲリラ豪雨など自然災害に備えるべく、住宅の耐震化、電柱の地中埋設、特別養護老人ホーム等への一時緊急避難場所として活用。
すべての人が望む医療・介護を受けられる社会を作ります。
働き盛りの世代のがんが増えています。がんの早期発見、早期治療に結び付けるため、がん検診の促進を図ります。